お産は家族の一大イベント、新しい人生の船出の場所ですが、出血などで予期せぬ急変が起きうることもあります。まずは安全に。お母さんも産後元気に、赤ちゃんも元気に生まれてくる、これが第一です。
しかしお産が辛い体験になってしまってはその後の育児に向かう気力も削がれてしまいます。希望の方には和痛分娩、無痛分娩に対応しております。皆様の希望により近い分娩ができるように、スタッフ一同協力してまいります。
自然分娩
陣痛、もしくは破水感があった場合には、まずはお電話で連絡をしていた後、来院していただき入院となります。進行の程度とベッド状況に合わせ、陣痛室もしくはLDRに入院となります。赤ちゃんと妊婦さんの状態をこまめにチェックしながら、妊婦さんの産む力と赤ちゃんの産まれる力のサポートをいたします。
お産にはご主人が立ち会うことができます。会陰切開はできるかぎり行いません。お母さんと赤ちゃんの状況によって適切な医療介入を行います。痛みの訴えが強い場合は、希望があれば傍頸管ブロック、陰部神経ブロックによる和痛を行うことができます。
無痛分娩(硬膜外麻酔分娩)
無痛分娩は硬膜外麻酔を用いておなかから下の痛みをコントロールした状態でお産ができるようにする方法です。無痛分娩は安全です。安全にできるよう体制を整えて行っております。自然分娩とは違い医学的介入下でコントロールされた状態で行うお産となります。あらかじめ分娩日を決める計画無痛分娩も、自然陣痛が来てから行うオンデマンドの無痛分娩も、どちらも行っています。陣痛が来てからの無痛分娩は、初産婦さんにおすすめです。計画無痛分娩は、経産婦さんにおすすめしています。無痛分娩には24時間対応しています!
また硬膜外麻酔併用の分娩では起こりやすい合併症もあります。詳しくは毎月第二土曜日午後、オンラインで行っている無痛分娩説明会でご説明いたします。処置料、入院費などで10~15万円ほどの追加費用がかかります。費用は入院期間と麻酔を使用した時間により変動します。現在当院で無痛分娩を選ばれる方は50%を越えました。
自然分娩でも無痛分娩、どちらでも妊婦さんの産む力は必要です。当院スタッフが全力でサポートいたします!
帝王切開
帝王切開も立派なお産です。帝王切開分娩では、赤ちゃんにとっては産道を通る負担が軽い代わりに、お母さんに開腹手術という多大な負担がかかります。骨盤位や既往帝王切開の方は予定帝王切開となります。また母体と胎児の健康状態により、緊急帝王切開に切り替わる方もいらっしゃいます。背中からの麻酔(脊髄くも膜下麻酔+硬膜外麻酔)を行い下半身の麻酔をしたのちに手術となります。手術後は5-6日間入院となります。
帝王切開は手術なので、傷の回復などの面でお母さんの身体に負担がかかることが考えられます。出産後は体力の回復を心がけ、子育ての問題は1人で抱え込まずに周囲の人に協力してもらうことも大切です。帝王切開後次回の妊娠は最低6ヶ月間隔をあけることをお勧めします。
分娩費用について(2023年4月より)
- 正常経腟分娩(産後5日間入院)68万円~
※経産婦さんの場合 65万円~(産後4日目退院)
経産婦さんはご希望があれば産後3日目退院が可能です
- 帝王切開(術後5日間入院)おおよそ75万円
※保険診療の内容によって費用は変動します
※産後個室料金、産科医療補償制度加入料金、新生児聴力検査費、新生児拡大マススクリーニング検査などの費用を含みます。退院時にお支払いしていただく金額は、ここから出産手当金50万円と予約金10万円を引いた金額になります。
分娩費用は入院期間・分娩時間・追加処置などにより追加費用がかかります。
時間外(夜間・休日)対応 |
¥10,000 |
特別室使用 1日あたり |
¥10,000 |
和痛分娩 (傍頸管ブロック・陰部神経ブロック) |
1回¥2,000 |
無痛分娩 (硬膜外麻酔分娩) |
¥100,000
※薬剤投与期間などにより変動します |
夜間麻酔処置 |
+¥10,000~¥20,000 |
麻酔薬追加(12時間以上) |
+¥10,000 |
無痛分娩 (短時間もしくは経腟分娩に至らなかった場合) |
¥50,000 |
【リピーター割引について】
- 当院での出産の回数に応じて、出産費用より割引いたします。
- 当院での出産が2度目:-2万円 当院での出産が3度目以降:-3万円