妊娠初期
妊娠したかな?と思ったら、市販の妊娠検査薬でご自宅で検査してみてください。陽性だった場合は、産婦人科に受診して子宮内に妊娠しているかどうかの確認が必要です。お早めに受診してください。妊娠4~5週、経腟超音波で子宮腔内に赤ちゃんの袋(胎嚢)が確認できたら、次回は2週間後です。
妊婦健診では、お母さんとおなかの中の赤ちゃんの健康をチェックします。妊娠初期は適宜、妊娠12週~23週は4週間ごと、妊娠24週~35週は2週間ごと、妊娠36週以降は1週間おきに行います。毎回体重測定、血圧測定と尿検査を行います。
超音波検査も毎回行います。赤ちゃんの位置や羊水量の条件が良ければ、3D/4D超音波画像を撮影します。撮影した胎児超音波画像は、お手持ちのスマートフォンで見られるようなシステムです。
妊娠したかな?と思ったら、市販の妊娠検査薬でご自宅で検査してみてください。陽性だった場合は、産婦人科に受診して子宮内に妊娠しているかどうかの確認が必要です。お早めに受診してください。妊娠4~5週、経腟超音波で子宮腔内に赤ちゃんの袋(胎嚢)が確認できたら、次回は2週間後です。
赤ちゃんの心拍が確認できたら、母子手帳をもらいに行きましょう。横浜市の場合、お住まいの区の区福祉保健センター(こども家庭支援課)へ妊娠の届出をし、母子健康手帳の交付を受けてください。(その際、妊婦さん御本人の個人番号(マイナンバー)の提示が必要です。)妊婦健診補助券がもらえます。
該当地域をクリックして、ご確認ください。
赤ちゃんの大きさで正確に予定日を決めます。母子手帳をもらってきたのち、分娩予定日が正確に決まったら、妊娠初期検査を行います。
妊娠初期検査は、採血検査です。血液型、貧血検査、感染症検査(B型肝炎、C型肝炎、HIV、梅毒)、風疹抗体価、血糖値を測定します。トキソプラズマ検査は希望者のみ行います。
初期検査後の次回は4週間後になりますが、検査結果に高度な異常値が出た場合はお電話で連絡させていただき、4週間より早く受診をしていただくことがあります。
ご希望される方には、遺伝カウンセリングの後、初期胎児超音波スクリーニング検査(First Trimester Screening)を行います。(下記「出生前診断」の項目をご参照ください)
妊娠20週前後に胎児超音波スクリーニング検査(予約制:毎週木曜日午前もしくは月・火・金曜日午後)を行います。妊娠30週のスクリーニングは妊婦健診で行います。
妊娠24週以降は2週間おきの健診です。妊娠24週に妊娠中期検査(子宮頸管長測定、血液検査、随時血糖値、HTLV-I検査、クラミジアPCR検査)を行います。
妊娠36週以降は毎週健診となります。妊娠36週時に妊娠後期検査(血液検査、腟分泌物培養検査、胎児心拍数モニタリング検査(NST))を行います。妊娠36週以降は、毎回NSTを行います。40週以降は、分娩まで週2回以上健診を行います。
分娩予約は、妊娠16週までに分娩予約金(10万円)および分娩予約申込書をそえて受付までお願いいたします。(予約状況の変動に伴い予約締切りの時期の変更が想定されます。その都度ご確認をお願いいたします。)退院時に出産育児一時金50万円と合わせて差し引いた金額のご精算となります。予約金は、医学的な理由により当院から転院をお勧めした場合には全額返金いたします。
当院に分娩予約された方は、妊娠中に1回と産後入院中に1回、約30分のメディカルアロマトリートメントを1コース受けることができるクーポン券をお渡しします。
出生前診断は、赤ちゃんが産まれる前に生まれつきの病気(先天性疾患)がないかどうかを調べる検査のことをいいます。産まれてくる赤ちゃんの100人のうち3-5人は、小さなものや数年経ってから分かるものも含めて、何らかの先天性疾患をもって産まれてきます。しかし、数多くある先天性疾患の中で、出生前検査で診断できるものは ごくわずかしかありません。出生前診断は、(1)胎児超音波スクリーニング検査による形態異常などの診断と、(2)遺伝学的検査による染色体異常などの診断に大きく分けられます。
通常の妊婦健診での超音波検査では胎児の発育と羊水量のチェックを主に行います。それに対して胎児超音波スクリーニング検査は、胎児の形態(四肢骨格、臓器などが正しくできているか)を詳しく観察する検査で、当院では妊娠20週前後に1回、妊娠30週前後に心臓を中心に1回、合計2回行っています。この検査は、当院で妊婦健診を受ける皆さんに行います。もしこの検査で胎児の形態異常が疑われる場合は、対応できる医療機関にご紹介することがあります。
遺伝学的検査は、わたくしたちの体の細胞のなかに含まれる染色体などの遺伝情報について調べる検査です。児の染色体異常は、高年妊娠になると増えることが分かっています。この検査は、希望される方だけに行います。検討される方は、このパンフレットをお読みになりまずはご夫婦でよく話し合ってください。
希望者には遺伝カウンセリングの後、妊娠12~13週に初期胎児超音波スクリーニング検査(First Trimester Screening)を行います。赤ちゃんの首の後ろの厚み、鼻骨の描出の有無などで、染色体異常等のリスクが高いかどうかと、初期に分かる形態異常が無いかどうかを調べます。
事前予約制:妊娠12~13週 月火木金曜日 午後2:30から
費用:初期胎児超音波スクリーニング検査:¥30,250(カウンセリング料・税込)
(2-1)初期胎児超音波スクリーニング検査に加えて、採血検査で母体の血液中の2つの成分(free βhCG・PAPP-A)を調べ、超音波検査の結果と組み合わせてリスクを推定する、コンバインドテストも行っております。
事前予約制:妊娠12~13週 月火木金曜日 午後2:30から
費用:コンバインドテスト:¥60,500(カウンセリング料・超音波・税込)
母体血胎児染色体検査とも言われます。お母さんの血液中に浮遊しているcfDNA(セルフリーディーエヌエー、染色体が細かく分解されたもの)のうち約10%が赤ちゃん由来です。妊娠中のお母さんから20cc採血し、そのcfDNAを分析することで、赤ちゃんが21トリソミー、18トリソミー、13トリソミーの可能性が高いかどうかを検査します。そのため、この検査で検出できるのは、先天性疾患や体質の原因(染色体疾患)のうち、3つの染色体数的異常症(21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー、13トリソミー)の可能性のみです。その他の染色体疾患や遺伝子異常の検査はできません。当院は日本医学会 出生前検査認証制度等運営委員会に認定された認証医療機関(連携施設)になります。
事前予約制:妊娠10週以降 月火木金曜日午後2:30から
費用:NIPT:¥132,000(カウンセリング料・税込)当院分娩予定の方は割引があります。
これらの検査の結果、染色体異常の可能性がある(陽性)と判定された場合、確定検査のため絨毛染色体検査もしくは羊水染色体検査を行う必要があります。これらについてはまた別途遺伝カウンセリング外来でご説明いたします。
(2)の遺伝学的検査はいずれも、妊婦さん全員が受ける検査ではありません。心配な方、検査を検討されている方は、検査を受けるメリット、デメリット、検査の限界などについて遺伝カウンセリング外来で説明いたします。できれば妊娠11週までに、外来を予約してください。その上でご夫婦でよく相談してから検査を受けてください。
第1回(16週~21週)第2回(30週~35週)で毎月、土曜日14時30分から開催しています。
開催日程日は予定日月毎にご案内していますので、来院時にお伝えします。
第1回「妊娠中の過ごし方等についてのお話」 | 対象 妊婦さんのみ |
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第2回「分娩・育児についてのお話」 | 対象 妊婦さんとご主人 |
※現在新型コロナウイルス感染症・予防の対応としてオンライン(Zoom)で行っております。
無痛分娩希望の方は、36週までに無痛分娩説明会を受講してください。無痛分娩を迷っている方も、一度受講して同意書にサインをしておけば、分娩途中で切り替えることも可能です。同じ予定日の時期に希望者が多い場合は、人数制限をすることがあります。
※現在新型コロナウイルス感染症・予防の対応としてオンライン(Zoom)で行っております。