プラタナス産婦人科クリニックながつた

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赤ちゃん

ピル外来・ワクチンについて

低用量ピル

副作用を少なくするためにホルモンの量を避妊効果が得られる最低限量まで低用量化されています。服用した場合は安全で確実な避妊効果が得られ、月経困難症や月経前症候群(PMS)が軽減したり、月経周期が一定になるためスケジュールが立てやすくなったりといったメリットもあります。また、ホルモンのバランスが整うため、ニキビ・多毛症に効果もあります。服用している期間だけ一時的に排卵を止めるものなので、服用を止めると排卵が回復し、その後の妊娠には影響を与えることはありません。

副作用については、多くはマイナートラブルと呼ばれる、軽い吐き気、倦怠感、頭痛、乳房の張り、周期の途中に起こる軽度の出血がありますが、通常は飲み始めて1~2ヶ月で治まってきます。また頻度は少ないですが、重篤な副作用に静脈血栓症があります。喫煙、高年齢、肥満は低用量ピルによる静脈血栓症の発祥リスクが高いと言われており、注意が必要です。また内服中に、激しい腹痛、激しい胸痛、息苦しさ、激しい頭痛、めまい、失神、視覚・言語障害(目のかすみ、舌のもつれ)、ふくらはぎの痛み、むくみ、手足のしびれなどの症状が見られた場合は、服用を中止してすぐに医療機関に連絡ください。

子宮内黄体ホルモン放出システム

子宮内に黄体ホルモンを持続的に放出するT字型、プラスチック製の子宮内システムを挿入します。
放出される黄体ホルモンにより子宮内膜の増殖が抑えられ、内膜は薄い状態となり、妊娠の成立を妨いだり、子宮の入り口の粘液を変化させて精子が腟の中から子宮内に侵入するのを防いだりすることで避妊効果を発揮します。
一度装着すれば、最長で5年間効果が継続します。高い避妊効果がありますが、それでも100%妊娠が防げるわけではありません。

料金
40,000円

緊急避妊

緊急避妊とは、避妊に失敗した、避妊ができなかったという状況で妊娠を望まない場合に、妊娠の確率を下げる最後の避妊法です。 性交渉後、遅くとも72時間以内(3日以内)に服用することが勧められ、服用時間が早いほど効果が高いといわれています。服用後、悪心・嘔吐・頭痛等の副作用が出ることがありますが、数日で症状は改善することが多いです。

緊急避妊後のホルモンバランスを整えるため、中用量ピルも処方します。(緊急避妊用ピルは妊娠を防止しますが、100%というわけではありません。)より確実な避妊のためには、継続的な低用量ピルの服用をおすすめしております。

料金
ノルレボ® 12,000円

月経移動

月経予定日が受験や旅行などと大切な日と重なってしまう場合、一時的に中用量ピルを服用することによって月経日を早めるやり方と、遅らせるやり方があります。ずらしたい期間や月経予定日までの日数などを考え方法を選択します。より確実な調節のため、ずらしたい月経の1回前の月経が来る頃、または予定まで時間がない場合はなるべくお早めにご相談ください。

料金
4,000円

子宮頸がん予防ワクチン

ヒトパピローマウイルス(HPV)とは

ヒトパピローマウイルス(HPV)はその感染により子宮頸がんの主な発生原因となります。
HPVには、200種類以上の型があり、子宮頸がんの原因になる可能性のある高リスク型(16型、18型、31型、33型、35型、39型、45型、51型、52型、56型、58型、59型、66型、68型など)と、皮膚や粘膜にできるイボ(尖圭コンジローマ)の原因となる低リスク型(6型、11型)があります。
HPVの代表的なものは、16型と18型で、子宮頸がんの約65%を占めています。

子宮頸がん予防ワクチンとは

子宮頸がんの主な発生原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するワクチンです。

子宮頸がん予防ワクチンの種類

2価ワクチン

従来より使われていたワクチンで、HPV16、18型の感染を予防するワクチンです。

4価ワクチン(ガーダシル®︎)

子宮頸がんの原因となるHPV16、18型に加え、尖圭コンジローマの原因となるHPV6、11型の感染を防ぐワクチンです。
これにより、日本人の子宮頸がんの原因となるHPV型の65.4%をカバーします。

9価ワクチン(シルガード®︎9)

子宮頸がんの原因となるHPV16、18、31、33、45、52、58型に加え、尖圭コンジローマの原因となるHPV6、11型の感染を防ぐワクチンです。
これにより、日本人の子宮頸がんの原因となるHPV型の88.2%をカバーします。

接種スケジュール

4価ワクチン

1回0.5mLを合計3回、筋肉内に注射します。
1回目→(2ヶ月後)2回目→(1回目の6ヶ月後)3回目

9価ワクチン(9歳以上の女性)

1回0.5mLを合計3回、筋肉内に注射します。
1回目→(2ヶ月後)2回目→(1回目の6ヶ月後)3回目

9価ワクチン(9歳以上15歳未満の女性)

1回0.5mLを合計2回、筋肉内に注射します。
1回目→(6~12ヶ月後)2回目
合計2回の接種とすることができます。

接種費用

横浜市在住の小学6年生~高校1年生相当の女性は無料で接種できます。

●キャッチアップ接種について(横浜市に住民票のある方)
1997~2005年度生まれの女性→2025年3月末まで無料で接種できます。
2006・2007年度生まれの女性→通常の定期接種対象の年齢を超えても2025年3月末まで無料で接種できます。

横浜市のサイト

●自費の場合

4価ワクチン(ガーダシル®︎) 17,600円(税込)
9価ワクチン(シルガード®︎9) 30,800円(税込)