プラタナス産婦人科クリニックながつた

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お知らせ

5月より妊婦さんへの百日咳含有ワクチンの接種を開始します

百日咳とは特有の咳発作を特徴とする百日咳菌による急性気道感染症です。2024年以降患者数が増加傾向で、特に乳児における重症例が増加し、さらに抗生剤(マクロライド系)に耐性を持つ百日咳菌が増えていることも問題になっています。最近、乳児死亡の症例が報道されたため、妊婦さんからのお問い合わせが急増しています。

日本では乳児への百日咳含有ワクチンの接種が生後2ヵ月以降に実施されていますが、生後2ヵ月以前にはワクチンを接種することができず、感染した場合重症化することが問題になっています。諸外国では、妊娠後期の妊婦に百日咳含有ワクチン(Tdap)を接種することで母体から乳児への移行抗体を増加させ、乳児の重症化を防ぐいわゆる「母子免疫ワクチン」が推奨されています。これには、母親の感染を防ぎ児の感染を予防する、児への抗体移行により児の重症化を予防する、という意味があります。

日本ではTdapが導入されていないため、妊婦さんに接種可能な百日咳含有ワクチンとして、三種混合ワクチンDTaP(トリビック)があります。最近の厚生労働省研究班により、妊婦へのトリビック皮下接種の安全性と乳児への百日咳に対する抗体移行が確認されています。(ただし現時点では、妊婦へのDTaP皮下接種による乳児百日咳の重症化予防効果は証明されていません。)

接種方法は、妊娠27週~妊娠36週の間に、0.5mlを皮下に1回接種となります。
副反応としては接種部位の腫れや発熱などがあります。発熱した場合はアセトアミノフェンの内服で対処します。

三種混合ワクチン(トリビック)とRSウイルス母子免疫ワクチン(アブリスボ)を両方接種希望される場合は、1〜2週間程度の間隔をあけて接種されることをおすすめします。これは、万が一副反応が出た場合に原因を特定しやすくするためです。
アブリスボについては→こちら

外来受診時か、診療時間中にお電話で予約できます。「百日咳ワクチン接種希望」とお伝えください。
三種混合ワクチン (トリビック) 1回接種 5500円(税込) 当院分娩予定の方は割引があります